るのスポーツ運営2年目のある日、小学1年生のMくんが見学に来ました。
Mくんはダウン症。激しい運動は難しく、首が弱いので、絶対に転んで首を打ってはいけないという事で、なかなかスポーツクラグには受け入れてもらえず、当教室に相談に来てくれました。
転ばせてはいけないという事はプレッシャーでしたが、私は受け入れる事を決めました。
はじめはラケットにボールが当たりません。当たっても卓球台には全く入りません。
受け答えも、あーと、うーだけで、伝わってるのか伝わってないのか?私も試行錯誤していました。
それでもMくんは、毎週教室に通い続けてくれました。
今では試合もできるようになり、300回のラリーを続ける事ができ、周りの小さい生徒の面倒を見てくれる程の成長を見せてくれました。
そんなMくんも成人し、立派に働きながら、今もなお教室に通っています。
もう1人は、Sちゃん。
生まれた時に障害がある事が分かり、親は育てられずに施設で育てられていました。
運動がしたかったSちゃんは卓球を選び、るのスポーツに通うようになりました。
毎週一回の卓球が楽しみとなり、色々なことをやるのは不得意だけど、同じ事をコツコツ練習をする子でした。
そして、数年後には障害者の全国大会で、なんと優勝する事もできました。
障害があるからという理由で、子ども達の挑戦する機会をなくしたくない。
挑戦する場をもっと多くしていきたいのが私の願いです。
るのスポーツは健常者も障害者もクラスを分けることをせず一緒に練習を行なっています。
それぞれが刺激を与え合い、優しさや協力する気持ちを持てるように。
障害があることで、やはり一つ一つに時間はかかるけど、やればできるんです。
そんな事を私は2人から教えてもらいました。
あの時、受け入れて本当に良かったと思っています。
これからも、るのスポーツができる事として活動していきます。